デジタル社会の未来シナリオ Backcasted by JRIデジタル社会の未来シナリオ Backcasted by JRI

    未来を考えるコミュニティへの誘い

    非連続な未来が次々に現実に 映画「バックトゥーザ―フューチャー」をご覧になったことはあるだろうか?1989年のパートⅡである。2015年の世界として、会話する服、スマートグラス、3D映画、電気自動車のような無音で走行する自動車が描かれていた。しかし、常時接続できるようなインターネット環境・すべてのモノがつながるような世界や、人工知能と対話するような世界は描かれてはいなかった。 2020年を迎えた今、デジタル・テクノロジーの社会への導入が、かつて想像しえなかった勢いで進んでいる。デジタル関連のスタートアップは市場を席捲しているし、従来型の企業はデジタル時代に合わせた事業変革に追われている。 変革に追われる企業はとりわけ、ゴールの見えない戦いを強いられている。特に、デジタル技術を導入することで、自分たちがどのような社会をつくりあげることができるのか、明確にイメージできている企業は少ない。今、あらためてビジョンを創りたい、という相談が増えているように、企業は羅針盤を求めているという印象を我々は持っている。 未来の絵姿は、変革への原動力 では、デジタル・テクノロジーが導入された未来の社会は、どのような社会になるのだろうか?半年先から1年程度の先の未来であれば、技術発展と社会変化の動向を丁寧に追えば、ある程度は予測できるかもしれない。では、5年後は?10年後は? 未来は、現在の延長線上にあるとは限らない。どこかで、非連続な変化が生まれる。それでも、非連続な変化は何もないところからやってくるのではないと考える。そこには、必ず何らかの兆しがある。サイバースペースという単語を1983年に提示したアメリカのSF作家、ウィリアム・ギブスンは、「未来はすでにここにある。ただ均等に広がっていないだけだ」という言葉を残している。 この、「均等には広がってはいないがここにある未来の兆し」の情報を拾い集め、アイデアを発想し、未来の社会の変化、人々の価値観の変化を描いたものが、このウェブサイトでご覧いただいている「デジタル社会の未来シナリオ」である。この未来シナリオでは、「起こるか起こらないかわからないが起こったらインパクトのある」不確実な未来の姿を描いている。 ここで提示しているそれぞれの未来が実現するかどうかはわからない。一方で未来の姿は、自分たちがどこへ向かおうとしているのかの羅針盤になる。それも、現在の社会の姿との距離感が大きい、飛びがあればあるほど、変革の原動力になる。 未来を共に考えるコミュニティを 不確実な時代だからこそ、私たちには先見性が求められる。日本総研では、未来を共に考えるコミュニティの組成を進めている。一緒に未来の兆しを探し、未来の姿を考え、社会への実装に向けて動き出す仲間を募集している。ご興味をお持ちの企業の方は、ぜひお問い合わせをいただきたい。

    デジタル時代の消費者セグメント

     日本総合研究所は、生活者の「デジタル化」の現状を把握し、生活者セグメントごとの適切なコミュニケーションの在り方を提言するため、「デジタル生活者調査」を実施した。  デジタル生活者調査では、パーソナル・インターネット端末、モバイル決済、VRデバイスなどの「デジタル・インフラストラクチャー」の浸透度や、デジタルデバイス・テクノロジーに対する行動様式、価値観を分析した。また、これらに加えて、特定テーマとして「エネルギー」「ヘルスケア」「教育」にフォーカスし、それぞれの領域において生活者のデジタル化がどの程度浸透しているかをあわせて分析している。 デジタル時代の消費者セグメント  デジタル製品・サービスの価値観を基に分析・分類した結果(*1)、生活者の価値観は6つのセグメントに分類することができる。  デジタル製品・サービスに進取的であり、高デジタル・リテラシー層である「デジタル・イノベーター層」と、デジタル・リテラシーでイノベーター層に次ぐ「デジタル・アダプター層」を、デジタル先進層とした。 デジタル・イノベーター層の特徴  一方、非先進層として、デジタル・リテラシーは高くないものの金銭的メリットや日々のちょっとした幸せにつながるデジタル製品・サービスを取り入れる「コンビニライフ層」、セキュリティを意識せずテレビ等を見てからフォローする「デジタル・フォロワー層」、デジタル・リテラシーが特に低く周囲の人が製品・サービスを使い始めてからようやく活用を(仕方なく)検討しはじめる「アナログライフ層」と定義した。 アナログ・ライフ層の特徴 デジタル消費者調査結果  デジタル時代において、生活者のデジタル製品・サービスの需要状況・浸透状況はどのようになっているだろうか。企業は、彼らとどのようなコミュニケーションを取るべきだろうか。各セグメントの実態を紐解いていくことで、新たな生活者接点の持ち方を提言していきたい。 第2回:デジタル・イノベーター層第3回:デジタル・アダプター層第4回:コンビニライフ層第5回:デジタル・フォロワー層第6回:アナログライフ層第7回:エネルギー×デジタル第8回:ヘルスケア×デジタル第9回:教育×デジタル *1:デジタル製品・サービスに対する意識・行動の相違をベースに、生活者のデジタル化に関する7つの価値観(因子)を抽出し、クラスタリングを実施することで導出。 デジタル生活者調査の概要 調査手法:インターネット調査調査対象:20-69歳の携帯電話ユーザー10,000人デジタル・イノベーター645人、デジタル・アダプター2,218人、コンビニライフ2,162人、デジタル・フォロワー2,466人、アナログライフ887人、無頓着1,022人、生活者セグメントの分析対象外600人調査期間:2019年8月2日(金)~8月6日(火)

    個人のニッチな欲望が経済圏を形成する

    デジタルファブリケーションやクラウドファンディング、P2P(Peer to Peer)プラットフォームが広がると、ニッチな個人の興味・関心・欲望がニッチな層の支持・支援を受け、狭い範囲での経済圏を形成するようになる。

    不作為による諍いが起きなくなる

    インターネットによる個人の意見が社会に及ぼす影響力及び頻度が高まり、同時に企業や行政のコンプライアンス強化が進んだ結果、企業や行政の行動や意思決定は日々民衆の声に基づいて自律的に追及されるようになる。

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